大会結果報告

May 25th, 2021

みなさんこんにちは。 チームを結成してからの3年間、ずっと目指してきた、そして準備してきた大一番の大会が終わりました。 この大会で優勝すればオリンピック出場が確定していたのですが、惜しくも準優勝だったので出場を確定することができませんでした。 悔しさ反面、一気に力が抜けた感じがしました。

今大会を振り返ってみると、プレッシャーはかなりのものでした。 しかし、不思議なことに緊張はあまりしませんでした。 緊張というより、ワクワク感のほうが強かったです。 夜も普通に眠れましたし、試合前に緊張してトイレに駆け込むこともありませんでした。笑 コートに立つたびに、この試合を楽しみにしてきたんだな〜と思うことができたのです。 この心の余裕は、やれることはやってきて、しっかりと準備してきていたからだと思っています。

ただ、ずっと試合を楽しめていたわけではありません。 初戦からかなり苦しい試合でした。 特に準決勝では過去1番と言っていいほどの心も体も疲れた試合でした。 私はこの試合で3年ほど寿命が縮まったと思っています(笑)

おそらく準決勝では自分の良いリズムを作り出すことができなかったからだと思います。 でも落ち着いて考えてみれば、相手はリズムを崩しにきているので、自分のリズムが崩れるのは当たり前のこと。 それなのに焦ってしまったのがよくありませんでした。

こういう場面になることはレベルが高い試合ではよくあります。 そのときの私の解決方法は、まずは相手を違う選手(自分と相性が良い選手)に見立てて、今この状況は練習だと思うことです。 これで少し自分の気持ちを落ち着かせることができます。 次に、今の自分と相手を分析してみること。 そうすると次第に焦らなくなり、やることやできることが明確になって客観的に状況を把握することができます。 これはラリー間やセット間、タイム中やコートチェンジ中にやっています。

それをした結果、最高の場面で最高のパフォーマンスを出すことができました。 少し細かい話になりますが、準決勝ではカットショットをほぼ打っていませんでした。 というより、打てるほどの余裕がなかったのです。 それに気付いたのが試合中盤。 ここまできたら、最後の決め球として取っておこうと思いました。 そして最高のタイミング(3セット目の13−13)で封印していたカットショットを打つことができました。 この超重要な場面では相手のサーブが100%私にくると思っていたので、例えサーブキャッチが悪くなっても絶対にカットショットをトライする、と決めていました。 ここまで覚悟が決まると割り切れて、決まるか決まらないかはどうでも良いと潔く打つことができました。 個人的にとても綺麗なカットショットが決まって、『自分に勝てた!』と思い、『この試合勝てる!!』と謎の自信が出てきました。 最後は千代さんのブロックポイントが決まって、決勝に進むことができました。 この勝利はかなり大きな1勝でした。

今大会は全試合相手にリードされていました。 その中で諦めずに解決方法を考えて、トライし続けられたのが最終的に結果に繋がったように思います。 決勝ではその粘りを出せなかったので追い上げることができませんでした。 結局は最後の最後は気持ちの問題なのだと改めて痛感しました。 こうやって選手たちは緊迫した試合を重ねて成長していくんです! だからベテランは最後に勝つのかもしれませんね。 私も中堅まできているので、そういったところも少しずつ学んできてます。

今大会は本当に多くの方々が応援してくださいました。 試合前に送られてきたメッセージを全部読んで、よし、頑張るぞ!と気合いを入れてコートに立つことができました。 その一方で、正直試合中は応援してくれる人のために、とか、応援してくれている人の顔が浮かんだり、などの余裕は私にはありませんでした(笑) ただ一つ言えることは応援は選手にとってかなりの力になります。これは本当です。 試合が終わった後には応援してくださった方々のことが自然と浮かんでくるのです。

自分がなぜスポーツに打ち込んでいるのかと考えたときに、『自分がやりたいから』『自分のため』というように思ってきましたが、本当は『応援してくれる人がいるから』『その人たちのため』に頑張っているのだと今大会はっきりしました。

今大会は多くの人に感動しましたと言っていただけました。 これは選手にとってとても嬉しいお言葉です。 そしてもっと感動を与えられるチーム、選手になりたいと思いました。

今後のことはまだはっきりと決まっておりませんが、決まり次第みなさんにご報告させていただきます。 今まで熱い応援、本当にありがとうございました。 今後とも応援よろしくお願いいたします!

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